平成18年度 指定文化財加藤家住宅の茅葺を修復作業
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萱葺き屋根の化粧直し
6月7日から、郷土資料館の旧加藤家住宅の萱葺き屋根の修繕が行われています。今回修繕を行っているのは、特に傷みの進んだ北側部分の屋根で、平成7年に実施した前回の手入れから10年以上が経過し、厚みがなくなっていた屋根を、本来の姿にするための作業が行われています。古い萱を少し前に引き出しては、80センチほどに切りそろえた新しい萱を隙間に差し込み、屋根本来の厚みを持たせていきます。最後に「がんぎ棒」という道具で形を整えれば、一つの工程が完了です。屋根に固定した竹を足場に、この工程を50センチ刻みで進める作業は時間と手間がかかるもので、技術と根気が要求されます。屋根職人の皆さんは、数センチの幅しかない足場の上でこれらの作業を手際よく進めていました。職人のひとり、竹村さんは「この仕事を始めて53年経ちますが、いまだ勉強中ですよ。マニュアルのない仕事ですから、これでいいということはないんです」と話してくれました。
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