百間村検地帳
検地帳は田・畑・屋敷・寺社などを一筆ごとに地名・縦横の長さ・面積・等級などを記した土地台帳です。領主側と村保管の2冊が作られました。
この検地帳は元緑10年(1697)に作成されたもので、元和5年に作られた百間村分村以前の検地帳に対し、新検水帳とも呼ばれたようです。のちの百間本村・百間西原組・百間金谷原組を5冊に分け記載しています。
久米原村検地帳
元緑3年(1960)に作成されたもので、久米原村の内天領部分(のちの東粂原村)の検地帳で7冊に分け記載されています。岩槻藩阿部氏領(のちの西粂原村)は寛永5年(1628)に検地が行われました。
宗門改帳
宗門改帳はキリスト教禁止政策に基づき、すべての住民の宗教を調べるため作られました。家単位で記載されており、檀那寺や家族構成・名前・年令が書かれています。江戸時代における戸籍台帳としての性格もありました。
名寄帳
検地帳は領主に対して作成するのに対し、名寄帳は村が独自に作り、農民を単位とし一筆ごとの耕地の所在地・種類・反別・石高をまとめたもので、村が農民ごとに年貢を割ふりする際、使われた基本帳簿です。
元緑11年(1698)の新検水帳書抜百姓一人別名寄帳(写真左上)は百間村の内源太左衛門組(のちの百間本村組)の名寄帳です。
宝暦5年(1755)の逆井新田名寄帳(写真右上)は享保9年(1724)に開発された逆井新田の名寄帳です。