05.中世の道と宮代町
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鎌倉街道
宮代町の大字東粂原から大字須賀にかけての古道は昔から鎌倉街道と伝えられています。この鎌倉街道は太田新井(白岡町)から上野田(白岡町)、高岩(白岡町)、東粂原、須賀を通り下高野(杉戸町)へ至るルートで、鎌倉街道中道であると推定されます。また、別ルートとして太田新井から爪田谷を抜け、東粂原に至るルートもあったようです。鎌倉街道は時代によって通るルートも変わり、江戸時代、日光御成道が造られるまで本地域の重要な道として存在していたようです。「市場之祭文」という室町時代に書かれた文書にも久米原、須賀、高岩、野田に市があったことが記されているうえ、現在の地名にも須賀には「宿」、東粂原には「宿屋敷」、太田新井には「宿新井」、高岩には「上宿」「下宿」などの宿地名が残り、鎌倉街道沿いの集落であったことがうかがわれます。
市場之祭文写
延文6年(1361)の「市場之祭文写」に久米原、須賀の地名が見られます。この当時から、鎌倉街道沿いの市場や宿として成り立っていたと推定されます。(独立行政法人国立公文書館所蔵、写真:埼玉県立文書館提供)
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