07浮世絵を模写した絵馬を発見!!
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新聞的にまとめて見ました!!
宮代町字姫宮373番地1に所在する姫宮神社の絵馬が浮世絵師として名高い安藤広重の描いた「行書版 東海道五十三次 金谷宿」の浮世絵を模写したものであることが最近明らかになったした。
この絵馬は、東海道中の難所の1つである大井川を渡る人々の様子が描かれているもの。昭和61年8月に行われた姫宮神社絵馬調査によって確認され、昭和63年に宮代町教育委員会で刊行した「宮代町の絵馬1-姫宮神社の絵馬-」でも報告されていた。
これは、たまたま町内で見つかった浮世絵を調査中発見されたもので、蕨市歴史民俗博物館主催第16回特別展「江戸の旅と蕨宿」の開催に伴い姫宮神社の絵馬を借用し展示していたものを、絵馬や浮世絵にくわしい同特別展記念講演会講師の調布学園短期大学教授小沢弘氏により確認された。
小沢氏によると「絵馬を模写した錦絵は、浅草寺(東京都台東区)の“陣幕土俵入り”の奉納額などがある。これは、絵馬額などの奉納された品々が施主やあるいは庇護者たちによって奉納物を描いた摺物として関係者一同に配られたものであるが、浮世絵を模写した絵馬の存在は予想できたが、非常に珍しいものである。」と語っている。
なお、この絵馬は平成11年11月2日(火)から12月12日(日)にかけて宮代町郷土資料館の特別展「江戸時代の旅と絵馬」で展示する予定。このほかに、同資料館では江戸時代に村人が伊勢神宮や熊野那智社をはじめとする西国三十三箇所、四国金毘羅山、長野善光寺などを廻った旅の際記された道中日記から当時の旅を復元する展示や、その当時使われた旅道具、旅に行く前の願掛けや、無事帰ってきたことを感謝して奉納された絵馬などの展示が行われる。また、特別講演として小沢氏を講師に迎え「江戸時代の旅に見る浮世絵と絵馬」と題し当時の旅の風俗や様子、今回の浮世絵を模写した絵馬についての講演が予定されている。このほか、講座「道中日記にみる江戸時代の旅」や、体験学習「絵馬づくり教室」も併せて開催する予定である。
同資料館では「今回の展示から、江戸時代の旅の様子や当時の旅道具を通じて江戸時代の旅に興味を持っていただければ」「また、現在の旅と比べてみては」とも語っている。
行書版東海道五十三次金谷
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