散歩道□■□■ミニSLのおじさん、「森山さん」
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ミニSLのおじさん、「森山さん」
みんなが地域の特派員 濵田 眞明
9月28日、以前よりずっと気になっていたミニSLのおじさんに会う機会が出来て、やっと話が聞けることになり、わくわくしながら行ってきたので、ちょっと紹介したいと思います。
みなさんも町民祭りや、今回の和戸の祭りでミニSLを見たり、体験の乗車をしてみたりしてご存じとは思います。
このミニSLのおじさんは、宮代町内在住の森山さんという方で、子どもの頃から鉄道が好き、また、なにかを作る事が小学生の頃から好きで、「模型とラジオ」という科学雑誌(電子工作、模型工作を通して科学への関心を育んだ雑誌で、1950年から1980年にかけては鉄道模型の記事が掲載されていたそうです。)を読んでいたそうです。そんなある時、その本にアルコールで蒸気を作って走るという記事が掲載されているのを見て、「これすごいなぁ~。」と思い、それから蒸気機関車というものに興味を持ったそうです。
中学、高校時代は鉄道に関する分野の学校は無かったので、機械系の大学に進み、勉強しながら模型作りを始めたそうです。はじめは思うようなことが出来なくて大変だったそうです。そして、たまたまB2010という機関車の車体寸法図を見る機会があり、この大きさならできるかもしれないと思い、その寸法を縮小し、部品や構造の図面等は無かったので、すべて自分で計算し図面を描くことから始めたということでした。機関車の部品は、ほとんどが自作品で、売っているものもあったそうですが高価だったため、自作したということです。「はじめはなかなか上手くいかなくてねぇ、大変でしたよ。」と言っていました。機関車本体を作り、客車まで作り上げるのに要した時間は、趣味としての時間なので、約6年かかったということでした。
このSLのモデルのB2010という機関車は、性能的に速度は遅く時速30キロ程で、速さではなく力を優先し、主に構内の貨車の入れ替え等で使う蒸気機関車だということです。
森山さんは、私の色々な質問にも丁寧に答えてくれてとても分かりやすく教えてもらえました。
機関車を作る中で一番大変だったのが、ボイラーの部分とシリンダーという部品だということです。見せてもらうとボイラーはあの小さな罐(かま)の中に、何本もの銅管が通っていて、それを1本1本銀ロウ付けして、水漏れを起こすと狭い為ロウ付けができなかったりして、作り直しもしたということです。また、シリンダーは、精密性が要求される部品で、試験運転のときに、「前進と後退」のバルブを切り替えると、前進していたものが後ろに動き出した。その瞬間がとても感動したと言っていました。
森山さんは、大学の講師をされていた方ですが、なにかを考えて作る、作り出すということを、また、なにかを作る面白さ、考えながらなにかを作ってやろうと思う面白さを、このミニSLを通して伝えたい、教えることができたらいいなと言っていました。
私自身、乗り物や、動力を使う物に対してとても興味があるので、又、教えてもらいに行きたいと思っています。今回は、作るということは勿論ですが、森山さんの何かを考えて作り出すという考え方に感動しました。
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