第2期宮代町公共施設マネジメント計画
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宮代町公共施設マネージメント計画(第1期計画)の振り返り
宮代町公共施設マネージメント会議では、平成23年に宮代町の公共施設のあるべき姿を検討し、「宮代町公共施設マネージメント計画」(以下、第1期計画)として、
- 原則として新しい公共施設は建てないこと
- 学校を中心とする「地域の中心施設」に必要な機能を集めること
- 地域の中心施設に寄せられない施設については、その場で個別更新すること
などの提案を行いました。
第1期計画策定から10年が経過し、その間、町では計画に基づき「いきがい活動センター」と「ふれ愛センター」を廃止するなどの取り組みを進めてきました。今現在は、小中学校の再編が具体的に動き出そうとしています。また、第5次宮代町総合計画において「地域の力となる地区コミュニティセンター事業」が位置づけられ、10年前に示した第1期計画の内容がより現実味を帯びてきました。
第2期宮代町公共施設マネジメント計画の策定
令和3年7月に専門家から成る「宮代町公共施設マネジメント会議」を設置し検討を重ね、10年前の計画を踏まえつつ、この10年間の経緯や変化を反映した「第2期宮代町公共施設マネジメント計画」(以下、第2期計画)を策定し、「宮代スタイル」による公共施設再配置の提案を行いました。
第2期計画では、第1期計画を引き継ぎつつ、「建物」ではなく、住民が必要とする「機能」に注目し、厳しい財政状況下にあっても必要な公共施設が持続できるよう、更なる展開を具現化する提案をしています。
なお、計画策定にあたっては、広く市民の意見を募集するため、無作為抽出によるワークショップを実施しています。
開催日 | 内容 | |
---|---|---|
第1回会議 | 令和3年7月28日(水) | ・委員委嘱 ・計画の策定趣旨 ・今後のスケジュール |
現地調査 | 令和3年9月13日(月) 令和3年9月15日(水) | ・各施設現地調査 ・意見交換 |
第2回会議 | 令和3年10月18日(月) | ・現地視察結果について ・新たな再編モデルについて |
第3回会議 | 令和3年11月15日(月) | ・新たな再編モデルについて |
第4回会議 | 令和3年12月17日(金) | ・ワークショップの振り返り ・新たな再編モデルについて |
第5回会議 | 令和4年2月3日(木) | ・第2期公共施設マネジメント計画素案について |
第6回会議 | 令和4年3月9日(水) | ・第2期公共施設マネジメント計画素案について |
無作為抽出市民ワークショップ「あったらいいなこんな場所~みんなで考える地域の施設~」
日時:令和3年12月4日(土) 9時30分~15時40分
参加者:13歳から77歳までの町民43人、専門家4人、町長 計48人
第2期計画の概要
第1期計画の取り組み(第2期計画 9ページ~)
第1期計画に示されたビジョンに基づき「財政運営上の側面」と「住民ニーズ、行政課題の変化」の視点から、公共施設の再編に取り組みました。主な取り組みは以下のとおりです。
- ふれ愛センターの廃止(令和3年度から建物を普通財産として社会福祉協議会へ貸し出しています)
- いきがい活動センターの廃止(平成25年度から建物を普通財産として杉戸町の私立高校へ貸し出しています)
- 小中学校適正配置計画の策定と再検討(平成27年度に小中学校適正配置計画を策定しました。しかし「小中学校の統廃合について慎重な取り組みを求める請願」が議会で採択されたことから、令和元年度から3年度まで、町民、専門家からなる審議会での再検討が進められ、結果、妥当であるとしました)
ふれ愛センターといきがい活動センターの廃止による削減効果
ふれ愛センター
- 維持管理費:年間5千万円
- 更新費用:2億4千300万円
いきがい活動センター
- 維持管理費:年間9百万円
- 更新費用:1億5千500万円
これからの40年間の見通し(第2期計画 13ページ~)
今後40年の間にどれだけ人口が減少するか、施設の更新にどれだけの費用を要するかの推計をグラフ化したのが下の図です。
40年後の町をとりまく状況は・・・
人口減少と高齢化進行
- 人口は現在、34,000人程度ですが、40年後の人口は6割程度まで減少(19,700人)すると同時に、高齢化率は44%(現在32%)まで上昇する見込みです。高齢化率の上昇は生産年齢人口の低下に直結し、生産年齢人口は、現在(20,000人程度)の半分以下(9,300人)になると想定されます。
今後必要となる更新投資需要額
- 今後40年間の更新需要推計では、建物施設が274億円、その他のインフラ資産等が475億円、合計749億円もの投資が必要となり、すべてを町の財政力で賄うことは不可能です。
したがって、限りある資源を有効に活用する経営的な視点を持って、より効果的かつ効率的に必要なサービスを持続的に提供し続けられるマネジメントが重要となります。
今後の公共施設のあるべき姿(第2期計画 21ページ~)
第2期宮代町公共施設マネジメント計画で示すもの
第1期計画は、学校を地域の中心施設と捉え、長期的な視点で、今ある公共施設の機能を集約する案を提示しましたが、第2期計画では、第1期計画で示した「地域の中心施設」について、そこがどのような場所であればよいのか、更なる展開を具現化する「機能と役割」について示しています。
地域コミュニティにとって必要な3つの要素
地域の中心施設に次の3つの機能を持たせることにより、日常的に地域の人が多く集まります。
- 目的があって行く場所
- 目的がない人もいられる開放的な居場所
- やりたいことをサポートしてくれる場
コミュニティの醸成には、多くの人々、年代や趣向の異なる多様な人々が集まることが効果的です。そのためには、目的がない人もふらっと立ち寄って滞在できる場、またそこで新たな活動が生まれるような開放的な場づくりを目指していくことが大切です。
エリア内の有機的な関係をつくる
公共施設だけが地域のコミュニティに必要な機能ではありません。民間施設や喫茶店や食堂、地域の集会所のような「建物」も、広場や公園のような「空間」も、地域のコミュニティづくりには大切な要素です。地域をエリアとして捉え、個々の施設では足りない機能を、それぞれが補完し合うことにより、持続的に地域づくりを進めていくという発想です。
こうした考えからすると、地域の中心施設には他の施設の機能をつなげ、サポートしていく役割も求められます。地域の中心施設は、地域のコミュニティをつなぐ「ハブ」としての機能が求められます。
「ハブ」としての機能を果たす「地域のコーディネーター」の必要性
地域の中心施設が地域のコミュニティを繋ぐハブとしての機能を果たすには、人と人とを繋げ、新たな活動を生み出すコーディネーターの存在が鍵となります。コーディネーターは、町職員でも民間事業者でも市民でも、誰がなっても構いません。大切なのは、その役割を果たせるかどうかです。
コーディネーターの元には、多くの人と情報が集まります。それらが出会うことで新しい何かが始まります。コーディネーターは地域の中心施設とともに「ハブ」の役割を果たし、新しい活動を生み出していきます。また、複数の「場」の連携を図ることにより、地域の中心施設を起点とした「エリアのコミュニティ」をつくることが求められます。
個別更新施設の方針(第2期計画 32ページ~)
地域の中心施設に寄せることができない施設については、第1期計画において個別更新施設と位置付け、その場での更新を原則としました。第2期宮代町公共施設マネジメント計画では、今後10年間で具体的にどうしていくのか、その方向性を示しています。大きく分けると
- 地域の中心施設への機能移転
- 機能重複施設の統合
- 公共施設によらないサービスの提供(デジタル化と民間移行)
- 収益性を考えた公共施設の運営
- 自治体の枠を超えた施設の配置・連携
- 既存施設の有効活用
などがあります。
第2期計画のデータ
第2期宮代町公共施設マネジメント計画
第2期計画の頒布
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ご入金確認後、速やかにお送りいたします。
専用フォームからのお申し込みはこちら「計画書の頒布ページ」からお願いいたします。
電話:0480-34-1111 内線214
お問い合わせ
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