令和3年産の米づくりに向けて 稲作講座開講しました!
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稲作講座(栽培技術編&農業機械メンテナンス編)を開催しました
「栽培技術編Ⅰ(水田雑草管理の基本)」
3月6日(土)新しい村「村の集会所」において第1回講座を開催し、17名が受講しました。クミアイ化学工業(株)東京支店販売課(埼玉県担当)の千葉氏を講師に迎え、「水田雑草管理の基本」をテーマに「水稲防除管理のポイント」について学びました。
種子消毒~育苗管理~本田防除
まず、「種子消毒~育苗管理~本田防除」では、播種時から育苗期に至る過程で発生しやすい病害の事例や防除に役立つ薬剤が紹介されたほか、近年、埼玉県内でも被害が多発している「縞葉枯病」に対する防除・管理ポイントなどについて、具体的な被害状況を紹介していただきながら学びました。また、温暖化の影響等により、宮代町内でも被害が確認されている「ジャンボタニシ(スクミリンゴカイ)」への被害対策について紹介され、受講者は熱心にメモを取っていました。さらに、米の品質低下の大きな要因となっている「斑点米カメムシ」対策については、「田んぼの畦畔は常に刈取り状態で管理し、出穂前後2~3週間は草刈りをしないように」とのアドバイスがありました。
受講者からは、「実際に自分の田んぼで見たことがあっても、病害虫の種類や名前などわからないこともあったが、講座を受講してとても勉強になった」などの感想が寄せられました。
講義の様子
講師の千葉氏
難防除雑草対策
続いて、水稲用除草剤を安定して効かせるための次の管理ポイントについて学びました。
○畦をしっかり(大きく)作る。
○畦畔の穴をふさぐ(代かき前の耕耘時に1周してトラクターのタイヤで畦際を踏み固める)
○丁寧な代かき(浅水・ゆっくり)
○移植後の除草剤散布後、3日間は入水しない
除草剤の適期処理においては、「早目の薬剤処理が省力・低コストに繋がります」とのアドバイスをいただきました。また、生育期ごとの水稲用除草剤の使い分けや、水田雑草の種類と類似雑草の正しい見極め方などについて、写真を交えてわかりやすく説明していただきました。
今回、初めて講座を受講した方からは、「写真が多く使われ、資料が大変わかりやすかった」「今まで何となくやっていたが、講座の成果を今年の米づくりに活かしていきたいです」など、感想が寄せられました。
次回(第2回:7月3日開催)では、受講者全員の田んぼを巡回して、田植え後2ヵ月程度経過した時期の稲の生育状況や栄養状態を確認する予定です。
「農業機械メンテナンス講座(トラクター&田植機編)」
3月13日(土)新しい村ライスセンターにおいて、「農業機械メンテナンス講座(トラクター&田植機編)」を開催し、14名が参加しました。
この講座では、本格的な米づくりシーズンを前に、コスト削減のため「自分でできることはできるだけ自分で」をテーマに、これからの春作業に備えてトラクターと田植機のメンテナンスの基本について学びました。
トラクターのメンテナンス
講師を務めたのは、(株)新しい村アグリ生産課の小島さん。今回は、初めての試みとして、受講者の方が自分のトラクターを持ち込んで、実演を交えたメンテナンスを行いました。
トラクターでは、エンジンルームの掃除やエンジンオイルの交換を実施したほか、見落としがちなグリスアップポイントについて注入箇所を一つ一つ確認しながら、実演を交えながら指導していただきました。
講師の小島さんからは、「細かいところもしっかり掃除やメンテナンスをすることで、トラクターを長持ちさせることに繋がります。自分でできるようになれば経費削減にもなりますよ!」とアドバイスをいただき、受講者は熱心に聞き入っていました。
エンジンルーム内の清掃
エンジンオイルの量の確認
グリスの注入
田植機のメンテナンス
田植機のメンテナンス
植付部のグリス注入個所を確認
植付アームの確認
田植え同時除草剤散布機の調整
今回、ご自身のトラクターを持ち込んだ受講者の高橋さんは、「グリスアップの重要性がよく分かりました。ぜひ、自分でできるようにしていきたいです」と話していました。また、初めてメンテナンス講座に参加した受講者からは、「普段、何でも農機屋さんに頼んでいたが、自分でできるようになりたいですね」と感想を寄せてくれました。
次回の「農業機械メンテナンス講座」は8月7日(土)に開催する予定で、稲刈りシーズン前にやるべきコンバインと籾摺り機のメンテナンスについて学ぶ予定です。
お問い合わせ
宮代町役場産業観光課農業振興担当
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ファックス: 0480-34-1093
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