第3回稲作講座を開催しました
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今年の米づくりを振り返って

令和2年産の成果
今年は、(1)育苗期間を通じて全般に低温・多照傾向であったこと、(2)田植え後から生育初期では高温・多照傾向で生育が促進されたこと、(3)梅雨入り以降降水量が多く、日照不足だったこと、(4)8月の梅雨明け以降、連日のように猛暑日が続いたことなど、例年にない極めて厳しい気象条件の下での米づくりとなりました。
生育初期
●田植え後は天候に恵まれ、葉の生育が平年より早く、草丈、茎数とも平年を上回り順調に生育しました。
生育中期
生育後期~収穫期
●過繁茂凋落型の生育となり、茎数も下回りました。また、7月中旬以降の低温で節間伸長が停滞しました。
●平年より遅れると予想された収穫時期が、8月からの高温で登熟が早まり、成熟期は平年より4日程度早まりました。
●一方で、平年よりも降水量が多く、中干しが十分にできなかったため稲の根張りが悪く、一部で発生した倒伏の原因となりました。
しかし、8月1日の梅雨明け以降、連日のように猛暑が続いたことや、9月からは不安定な天気が続いて刈取作業が遅れ気味となったことによって、玄米の品質低下(高温障害や胴割れなど)に繋がる大きな原因となりました。

来年の米づくりに向けた対策
講義の後半では、受講者の皆さんから寄せられた今年の米づくりを振り返った反省や課題等を踏まえ、令和3年産の米づくりに向けた具体的な対策について説明していただき、近年の高温の影響による米の品質低下を回避するため、「栽植密度」、「水管理」及び「土づくり」のポイントについて学びました。

また、厄介な水田雑草(難防除雑草)対策では、最近問題となっているsu剤抵抗性雑草に効果が期待できる除草剤(成分)が紹介されました。
さらに、JA南彩営農支援課の小豆澤営農指導員からは、稲刈り後の稲わらの腐熟促進や地力向上に効果のある石灰窒素等の資材の紹介や、JA南彩管内で実施されている令和2年産米の検査実績状況等の報告がありました。
稲作講座を受講して
講座の中では、今年の米づくりで気になったことや雑草処理の方法などについての質問が多く寄せられ、受講した皆さんから来年産の米づくりに対する意欲が感じられました。「水田での生育診断はとても参考になりました」「講座内の話題を気にしながら作業することにより、丁寧にできたと思います」などの感想が寄せられました。
次年産の稲作講座は、来春開講の予定です。
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