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あしあと

    良質米の生産を目指して(稲作講座を開催しました)

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    第3回講座を開催

    10月20日(土)、JA南彩宮代支店で稲作講座(第3回)を開催しました。これは、「これからは自分が中心となって米づくりをやっていかなければならない」という稲作農家の後継者や「一度初心に戻って米づくりの技術的な話を聞いてみたい」という稲作農家の方を対象に、全3回のカリキュラムで町とJA南彩との共同事業として実施しているものです。

    30年産の成果(今年の米づくりを振り返って)

    3回目(最終回)の今回は、引き続き、JA全農さいたま営農支援課の福田和明技術参与を講師に迎え、「宮代町の米づくり‐30年産の成果‐」をテーマに、今年1年の米づくりを振り返りました。

    資料表紙
    写真1
    今年は、観測史上最も早かった梅雨明け後に高温少雨の日が連日続き、平年に比べて1週間から10日程生育が早く進み、7月20日頃にはコシヒカリで早くも出穂を迎えた一方で、稲刈り時期には台風や秋雨の影響で晴れの日が少なく、例年以上に極めて厳しい気象条件の下での米づくりとなりました。特に、稲の生育で最も大切な出穂期に猛暑日が続き、加えて夜間の気温も下がらなかったことで、玄米が形成されるために必要な栄養が不足してしまい、籾の中のでんぷんの蓄積が十分ではなかったために、玄米の品質面でも大きな影響を受けました。
    写真2
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    玄米の成分分析

    受講者の皆さんが持ち寄ったお米のサンプルの成分分析(食味分析と整粒歩合等)結果を基に、美味しいお米の基準となる要素(アミロース〈ねばり〉成分やたんぱく質含有量)について科学的な視点に立ったポイントを学びました。

    また、温度センサー写真による診断では、「29年産食味ランキング(日本穀物検定協会)」で「特A」を獲得した埼玉県育成の奨励品種「彩のきずな」が暑さに強い品種であることの要因が紹介されました。

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    次年産対策

    講義の後半では、受講者の皆さんから提出された今年の米づくりを振り返った反省・課題等を基に、稲わらの鋤き込みだけではなく、稲わらの腐熟の促進や土づくりのための土壌改良資材(ケイ酸質肥料)の活用をはじめ、厄介な水田雑草対策では「土壌処理成分」の多い除草剤を組み入れた体系処理による活用など、次年産に向けた対策が紹介されました。
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    稲作講座を受講して

    稲作講座を受講した方からは、「今まで親の見様見真似で米づくりをしてきましたが、改めて稲作の基礎を学ぶことができました」「圃場見学がとても良かった。稲の生育状況を診断してもらって参考になりました」「詳しい説明をしていていただき、すぐに実践したい」などの感想が寄せられました。

    次年産の稲作講座は来春開講の予定です。

    お問い合わせ

    宮代町役場産業観光課農業振興担当

    電話: 0480-34-1111(代表)内線262、263、266(2階14番窓口)

    ファックス: 0480-34-1093

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