00はじめに
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私たちの町、宮代町は東京近郊にもかかわらず、比較的緑豊かな町といえます。そしてその中心ともいえる田んぼは、平成2年の統計で耕地全体の約80%をも占め、稲作地帯と思いがちですが、江戸時代中期の百間村は耕地面積の約20%に過ぎません。その後、笠原沼新田などが開発され、明治時代初頭では約24%に増加しました。
このように、本来、畑作地帯であった宮代町で資料に残る初めての大規模な開発が、笠原沼の新田開発です。宮代町にとって象徴的な存在といえるこの笠原沼田んぼは、東武動物公園の建設などで多くが失われましたが、今わずかに残ったホッツケ田んぼやその周辺の平地林(山崎山)を整備し、農と住民の新しい交流の場を目指し、「新しい村」の建設を進めております。
今回の展示では、宮代町の象徴的存在である「笠原沼田んぼ」をメインに開発以前の笠原沼をめぐる水争いや笠原沼新田の開発、笠原沼たんぼの暮らしを、宮代町に残る古文書や絵図、民具などから復元し、江戸時代の笠原沼新田の開発の様子を中心に紹介したします。
*執筆は笠原沼開発の歴史のうち、笠原沼代用水の用水管理を元宮代町史調査員高橋美恵が、それ以外を宮代町教育委員会河井伸一が行った。
お問い合わせ
宮代町役場教育推進課文化財保護担当(郷土資料館)
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