宮代高校と農工房奈味の商品づくりは佳境へ-試作品づくりをスタート-
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平成26年10月28日(火)の放課後、宮代高校料理研究部と姫宮の農工房奈味の並木さんが共同で新商品の試作品づくりを実施しました。この取組みは、昨年度実施した農産物加工品フェアでの宮代高校と並木さんの出会いがきっかけとなりスタート。いよいよ新商品の足音が聞こえてきました。
試作品は3品
この日は10名の部員が放課後から餡づくりをスタートしました。用意した材料は夏休みから試作してきた、かぼちゃ、なすの味噌炒めに加え収穫されたばかりの紫サツマイモのパープルスイートロードです。調理室ではテーブルに分かれてかぼちゃと紫イモの餡を作ります。蒸かした紫イモとかぼちゃは細かい目のザルで丁寧にこしていきます。「結構疲れますよー」と言いながらも作業する手は止まることがありません。並木さんにおいしい餡子を届けたいという高校生達の思いなのだと納得します。「今日、試作品ができるのが楽しみです」とワクワクした様子で話す高校生達。心なしか普段より皆さんの気持ちが弾んでいるように感じました。
並木さんの工房ではさらなる熱気が
宮代高校から並木さんの自宅兼工房までは500mほど。調理した餡を高校生達が運びます。その頃並木さんの工房ではもち米をかまどで炊いて餅つきの準備が進んでいました。工房内が炊きたてのもち米の香りでいっぱいになった頃、いよいよ杵と臼を使った並木さんの餅つきが始まります。高校生のほか、取材陣など約20名が入った工房内に響き渡る餅つきの音がまさに試作品づくりへの号砲となり、さらなる熱気に包まれます。早速つきたてのお餅を高校生達が中心となって餡にくるんでいきます。並木さんからの指導を受けながら「おいしくなれ」の思いを込めた真剣作業です。並木さんからも「上手に出来たね」などと声がかかり高校生達は見る見るうちに上達していきます。10名でのあんびん餅作りは20分ほどで終了しました。
試食会では「おいしい」の声があちこちから
いよいよ期待と不安が交差する試食です。「絶対おいしいはず」と確信しながらもやはり口にするまでは心配がよぎります。最初に紫イモの餡を使ったあんびん餅の試食です。包丁で切ると白いお餅に目を惹く鮮やかな紫が映えます。すぐに「おいしい!」の声があちこちから聞こえます。ほっとした空気が工房内に流れ、それからはもう安心。次々と試作品を試食し、みんなの笑顔があふれる試食会になりました。「肉まんじゅうをイメージした」という、ナスの味噌炒めは、あんびん餅の新しい発想になる可能性を秘めていました。かぼちゃは、かぼちゃの甘さとお餅との相性がピッタリ。ひいき目かも知れませんが、素直に「おいしいね」という言葉が口をつきます。帰り道、高校生の皆さんにどれが一番おいしかったか改めて尋ねました。そうしたら「せーの!」という誰かの掛け声に合わせてみんなが一斉に「ナスの味噌炒め!」と大きな声で答えてくれました。
年末に向けて商品化を目指す
「どれを商品にするかもう少し考えてみたい」。試食後に並木さんはそう話しました。農工房奈味の看板で並べる商品です。そう簡単に決められるはずはないですね。ただ、紫イモを使った餡子を商品化した場合は、「『紫福(しふく)』という名称にしようと思っています」と、みんなに胸の内を明かしてくれました。多くの人の気持ちが詰まったあんびん餅。商品化されたあかつきには、多くの消費者に愛され、多くの消費者を笑顔にしてくれたらと心から思います。
試作品づくりに当たって農産物を提供してくれた農家の皆さん
- 紫イモ
蛭田秀人さん - ナス
佐川由起子さん - かぼちゃ
辻耕太郎さん
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