お写歩“しゃんぽ”だより　〜MIDORIとKAORIの手仕事時間 フレッシュラベンダー蒸留会〜

　5月31日、農の集会所において、フレッシュラベンダー蒸留会を、さいたま市在住のおごみみわ先生と、春日部市在住のKIKI先生を迎えて開かれました。

　蒸留という聞きなれない言葉ですが、簡単に言うと、水を沸騰させ蒸気をハーブ等にくぐらせ、蒸らした蒸気を冷やし、ハーブの香りの付いた芳香蒸留水（フローラルウォーター）が出来上がり、これを蒸留と言います。それを冷やして出来た水を蒸留水と言います。その蒸留水に極僅か浮いてる物がアロマオイルとなります。蒸留器具にはいろいろありますが、今回はアートウルポットを紹介して頂きました。アートウル（ATR）とは香りと言う意味で、アートウルポットとは香りのポットと言う意味です。用意して頂いた器具は白い有田焼でしたが、お家の鍋でも代用できる方法を紹介して頂きました。

　アートウルポットの下段に700cc程度の水を入れ、穴の開いた板を置き、中央に蒸留水を貯める容器を置き、周りにハーブ等を敷き詰めます。今回は新しい村ハーブガーデンから茎を取り除いたラベンダー90本を使用。最後に円錐形の蓋を逆さまにして上に氷を置きます。蒸気の水滴が蓋に付き、上の氷で冷やされ、蓋を伝わって中央部分から落ち、用意した容器に貯まることで蒸留水が出来ます。この中央に置いて貯まった蒸留水をATRウォーター、使用したハーブをアフターATR、鍋の下にたまった水をARTストックと言うそうです。

ATRウォーター・・・水やお湯に加えて風味付けに、スプレー容器に入れてルームフレッシュや、混ざり物の無い蒸留水だから、加湿器の水に混ぜる事も出来ます。

アフターATR・・・布に包んでお風呂に入れたり乾燥させてポプリとして楽しむ事が出来ます。

ATRストック・・・そのままハーブティーや、そのまま入浴剤として使う事が出来ます。

　参加者は用意されたスプレー容器と、容器の底にヒアルロン酸を入れた物に、予め入れておいたヒアルロン酸をグリセリンで溶かしなじませ、蒸留水で薄め、色々な色のハーブティンクチャー（チンキ）で色付けて楽しみながら作っていました。グリセリンは保湿剤になりますが多いと肌荒れの原因にもなるそうです。また、グリセリンが無ければはちみつで代用も出来ますが色が少し付くそうです。最後に今日出来たラベンダー蒸留水を容器に入れて分けて、参加者はとても嬉しそうでした。今回の勉強会ではラベンダーのカルピスや、ラベンダーのヨーグルトケーキも頂きました。

　今回は町内ばかりか白岡市・春日部市・都内からも参加され、「参加の動機はラベンダーの香りが好きだから」、「家庭でもできると聞いたから」とおっしゃっていました。参加者からは、「家でカモミールを育てているので試したい」、「肌に付けた感じが良かった」、「新しい発見でした」と楽しい勉強会の様でした。