紫いもを活用した商品開発プロジェクトを振り返る-高校生と生産者の懇談会を開催-
- [初版公開日:]
- [更新日:]
- ID:1258
役場庁舎にて宮代高校料理研究部の皆さんと商品開発に関わった生産者との懇談会を開催しました。久しぶりに顔を合わせた皆さん。終始笑顔があふれる懇談会となりました。今年度の取組みを振り返りながらそれぞれの思いを披露。今後に向けての抱負などを語り合いました。
1年間の活動を振り返りながら
この日出席したのは料理研究部の高校生達や農工房奈味の並木幸夫さん、紫いもを生産しているあぐりねっとみやしろの蛭田秀人さんら14名。冒頭、活動を記録した動画や写真で1年間の活動を振り返りました。スクリーンに並木さんの工房での作業風景や校舎調理実習室での餡の試作品づくりの様子などが映し出されます。真剣な表情で映像を見つめる人、笑顔で映像を見つめる人、それぞれですが、15分ほどにまとめられた活動の記録からは、移り行く季節や成長していく高校生達の姿、そして地域の中で育まれた世代間の交流がしっかりと刻まれていました。
懇談会では率直な意見交換が
蛭田さんからは「宮代の農業は後継者不足などが深刻。新規就農者の立場から農業をそして町を盛り上げるきっかけを作りたかった」と紫いもの栽培に取組んだきっかけについて。そして並木さんからは「家族の病気がきっかけで自分も手伝いを始めた。商品のラインナップを増やしたいと思った」と新たな商品開発への意識が宮代高校との連携を考えるきっかけになったとの話がありました。高校生達からも「とてもいい経験ができた」と前向きな意見が多く出されました。一堂に会し、それぞれの立場で思いを語ったことで、高校生達と生産者の距離がまた少し近くなったような気がします。
次の活動を見据えて
「高校時代にこうした経験ができるのは貴重なこと。生産者の立場からもつながりは大切にしていきたい」。並木さんと蛭田さんはそう言います。その上で蛭田さんは今後の取組みに向けて「行政に頼るだけでなく、自分達からも積極的に動いていかないといけない」と生産者自身が活動への意識を高めることが必要だとの認識を示しました。今年で宮代高校を卒業する3年生からは「もう少し自主的な取組みが出来たらよかったと思うところがある。今後は主体性を持った取組みを期待したい」と1年生、2年生の後輩に向けたエールが贈られました。2年間で大切に築いてきた絆。次の活動を見据えつつも、「続ける」ことのみを目的とするのではなく、しっかりとした意義を見出し進めていく、その重要性をこの懇談会から学ぶことができたと思います。
関連記事
お問い合わせ
宮代町役場産業観光課農業振興担当
電話: 0480-34-1111(代表)内線262、263、266(2階14番窓口)
ファックス: 0480-34-1093
電話番号のかけ間違いにご注意ください!