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あしあと

    町内で活躍する事業者の話を聞く会を開催しました(須賀中学校)

    • [初版公開日:]
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    • ID:19684

    令和4年7月4日 須賀中学校

    事業者の話を聞く会とは

    令和4年7月4日(月)に須賀中学校2年生を対象に「事業者の話を聞く会」が開催されました。この会は、町内で活躍する事業者の話を聞いてもらい、起業に関心を持ってもらうことや「働き方」を考えるきっかけの一つとして実施したものです。

    クリーニングコンドウ 近藤 隆さん

     2年1組では、西粂原でクリーニング店を経営している「クリーニングコンドウ」の近藤隆(こんどう たかし)さんにお話しいただきました。
     近藤さんの中学生の頃の夢は、ご両親の跡を継いでクリーニング屋になることと、タレントになることでした。中学時代は、勉強よりも当時のアイドルやテレビドラマに夢中で高校受験には大変苦労したそうです。
     高校では、サッカーとバンドに力を入れ、卒業後は、タレントになるという夢に向かってタレント養成所に進み、舞台役者とバンド活動を開始しました。バンドでは、曲が売れ、徐々に役者からバンド活動が中心になっていきますが、25歳でバンド活動と並行してもともとの夢であったクリーニングの修業を始めます。資格取得の勉強は大変で日々の勉強の大切さを痛感したそうですが、27歳の時には、結婚を機に国家資格であるクリーニング師の資格を取得しました。
     近藤さんは、これまで高校受験や俳優活動、家業を継ぐなど節目節目で勉強の大切さを感じていました。それは、台本を読むときは漢字の知識、染み抜きには薬品を使うので化学の知識が必要だということです。
     35歳には、本格的に家業(クリーニング)の経営に取り組むため、バンド活動を終了し、今から5年前の38歳でお父さんから代表を引き継ぎ、今に至っています。近藤さんは、「夢は、強く願い信じれば叶う」ということを実践し、中学生の頃の夢を2つ叶えました。
     質問タイムでは中学生から「辛いと思ったときは、どのように克服してきましたか」という質問がありました。近藤さんは、「夢を実現するために必要なことだと思えば辛くない。辛いと思うようならそれは本気でやりたいことではない。バンド活動の合間にバイトをしていて体力的にきつい時もあった。ただ、バイトも夢を叶える1つの手段であり、一所懸命に取り組むことで辛いと思わなくなった」と力強く話されました。
     最後に近藤さんから「みなさんも、この先その夢が本当にやりたいことなのかを考え、選んだ夢を忘れないように書きとめよう」というエールを贈っていただきました。
    授業風景
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    テン・クイーンズ・テーブル 多治比 剛さん

     2年2組では、学園台で洋菓子店を経営している「テン・クイーンズテーブル」の多治比 剛(たぢひ ごう)さんにお話しいただきました。
    多治比さんはフランス料理のシェフになりたいと夢を持ち、高校卒業後に東京の専門学校に通いました。その後、多くの応募者がいた一流店に1人合格し、ギャルソン(男性ウェイター)として接客を学んだ後にパティシエ(男性菓子職人)として複数の店舗で経験を積みました。
     あるケーキ屋に勤めていた27歳の時、オーナーに突然「ケーキ屋を辞める。店の機材やレシピをすべて渡すので自分でやってみろ」と言われました。当時は、お金もなかったので大工のお父さんに改装を手伝ってもらい、旧友たちに支えられて宮代町で起業しました。今でもみんなの協力があって、お店が成り立っていることに感謝していると話していました。
     多治比さんは下積時代に大切なことを学んだそうです。「自分は器用な方で、ある程度教えてもらえばすぐにできるようになりましたが、中には不器用で同時期に入ってもなかなかできない人もいました。でも器用・不器用関係なく、同じ時間鍛錬することで、いつの間にかできるようになり、人前でも緊張しないで同じように作れるようになります。つまり、鍛錬する時間が職人にとって大切なことだということです。」
     宮代町で開店した当初は四角いショートケーキを出していましたが、お客さまから「ショートケーキは三角でしょ?」と言われ、地域性や趣向と自分のこだわりに葛藤した時期もあったそうです。それでも、現在では、お客さまの意見も受け入れながら営業することで仲間や親戚から口コミが広がり、町外から来るお客さまも多くいます。
     中学生からは、「仕事の喜びは何ですか」という質問があり、多治比さんは今でも自分が作ったケーキを食べたお客さまの「美味しい」の一言が喜びに感じるそうで、日々新しいメニューの開発に励んでいるそうです。
     今後については、「やる気がある子にレシピを継ぎたい」と職人の継承、育成に熱い想いを語っていただきました。

    授業風景全体
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