稲作講座開催しました!
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稲作講座開催しました!
第2回講座を開催
6月29日(土)、令和元年産の稲作講座を開催しました。この講座は、「今後、両親に代わって米づくりをやっていかなければならない方」や「経験はあるけれど、もう一度、米づくりの基本を学びたい」という稲作農家の後継者や栽培経験の少ない方を対象に、宮代町とJA南彩宮代支店との共同事業として毎年度実施しているものです。
中干し中の田んぼ
栽培技術編(圃場検討会)~稲の生育状況を確認~
第2回目の今回は、埼玉県春日部農林振興センター農業支援部の技術普及担当 石井裕也技師を講師に迎え、「栽培技術編2(圃場検討会)」と題し、当日参加した受講者全員(13人)の田んぼを巡回し、田植えから2ヵ月程経過した稲の生育状況を調べました。
まず、講師からは、田植えからこれまでの気象経過では、「5月はほとんどの日で平年より気温が高く推移し、逆に6月は気温が平年より低めだった」ことで、稲の生育状況では、「平年と比較して稲の茎数は多く、草丈では平年より短くなっている」傾向にあることが紹介されました。
葉色板(カラースケール)を使った葉色診断
あいにくの雨天の中、田んぼで葉色板(カラースケール)を使った葉色診断や希釈したヨードチンキを使って現在の稲の栄養状態を調査しました。また、稲の茎の中では、すでに幼穂(ようすい)が形成されつつあることを直に確認できました。
希釈したヨードチンキ液を使って染色状況を調査
稲の茎の中の幼穂(ようすい)を直に確認
穂肥で稲の栄養補給を!
講座では、穂肥の効果として、「(1)一穂の籾数を増やす、(2)籾の充実を促す、(3)高温障害の低減」が紹介されました。これから稲の生育で最も大切な出穂期を迎え、光合成によって籾の中にでんぷんが蓄積され玄米が形成されていく時期となっていきます。梅雨空の天気が続く中、今後の栽培管理上では、「稲の栄養不足にならないよう、適切に穂肥を行うことで稲の光合成を助けること。間断灌水を行って根からの栄養分の吸収を促すこと」などのポイントを確認しました。
圃場巡回終えて
圃場検討会に参加した受講者からは、「米づくりは1年一作。昨年は梅雨が短くて猛暑でしたが、今年は梅雨空が続いています。全く異なる気象条件の下でも、やっぱり基本が大切ですね」「毎年参加しています。他の人の田んぼを直に見ることで参考になります」「これからの米づくりは、品質を重視するのか、量を取るのか悩みますね」との感想が寄せられました。
次回は、「栽培技術編3(今年の米づくりの反省・次年産に向けて)」と題し、秋の収穫後に開催する予定です。今年1年間の米づくりを振り返って、来年産に向けた課題の検討を行うことになっています。
次回は、「栽培技術編3(今年の米づくりの反省・次年産に向けて)」と題し、秋の収穫後に開催する予定です。今年1年間の米づくりを振り返って、来年産に向けた課題の検討を行うことになっています。
お問い合わせ
宮代町役場産業観光課農業振興担当
電話: 0480-34-1111(代表)内線262、263、266(2階14番窓口)
ファックス: 0480-34-1093
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