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あしあと

    新しい村の桜の木の植樹を雑木による植樹に変更をお願いしたい(2017年1月26日)

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    新しい村の桜の木の植樹を雑木による植樹に変更をお願いしたい(2017年1月26日)

     昨年の11月頃新しい村に100本の桜の木を植樹するという話を聞きました。苗木は宝くじ協会から寄贈、植樹にかかる費用は補正予算で議会でも承認済みであると。新しい村の集客を増やす為誰でもが愛でる桜の木の植樹は一見大いに推奨される政策の様に見えます。
     しかし、これでよいのでしょうか。新しい村は、「山崎山周辺整備計画」として平成10年頃から始まり、今のような道路もなく、里山の自然環境が取り残された場所でした。この環境を生かせば、「一周遅れのトップランナー」になれるというキャッチフレーズを掲げ、山崎山にある雑木を中心に植樹等の計画された場所です。
     県のみどり自然課のホームページに掲載されている、生物多様性の保全に配慮した緑化木選定基準では、山崎山にあるイヌシデ、アカシデ、コナラ、エゴノキ、ウワミズザクラなどの雑木が推奨されています。反面、緑化するときに、できれば避けたほうが良い種類として、今回植樹計画されているオオシマザクラは地域にない侵入的外来種として一番に出てきます。サトザクラはオオシマザクラなどと掛け合わせた園芸種です。雑木が作り出す景観とこれらの移入種の桜並木が作り出す景観には大きな違いがあります。このまま植樹されれば、「一周も二周も遅れの古い村」となってしまいます。
     みやしろの顔プロデュース委員会で実施された「スキップ広場」及び進修館の「四季の丘」は、宮代町の心のふるさととして新しい村、山崎山の雑木林をシンボルとして雑木を中心に植えられました。点と点が繋がり線となり山崎山の雑木林に繋がるという考え方がこのとき出来た。宮代の顔として念願の駅前広場が完成したが、植樹された樹木はアメリカハナミズキ、カツラ、紫モクレンの3本である。言うまでも無く市民参加の委員会の意見は反映されず、残念極まりない。
     新しい村には、杉戸町、白岡市からの来訪者も多い。聞いてみると、雑木林の景観がこの辺りにはないので好きな場所だと言ってくれる。桜並木は、笠原小学校前の姫宮落し川及び中須用水沿いに幸手市の権現堂に負けないくらい立派な桜並木がある。しかし、桜市後は、人通りもまばらである。この場所を桜の名所の観光地としてアピールできないのであれば、新しい村に桜の木を植樹しても無駄である。笠原小学校を挟んだ桜並木と新しい村・山崎山の雑木林の景観の2面性が重要である。桜の木の植樹はその後の消毒や選定で後世に財政負担を残すだけである。
     新しい村の桜の木の植樹を取りやめていただきたい。代わりに、山崎山の雑木林にある雑木の苗木の植樹を提案します。市民のボランティアを募り財政負担なしで出来ます。

    質問の回答

     新しい村、そして宮代町のことをとても大事にお考えていただいていることに感謝申し上げます。
     今回、新しい村のエリア内に桜の苗木を植えてまいりますのは、将来にわたり一人でも家族でもグループでも、さまざまな方々に新しい村にお越しいただき、心地よい空間を楽しみ、新しい村を好きになっていただきたい、そして何度でも訪れていただきたい、との思いからです。加えて、私たち日本人と桜との関係にも着目いたしました。
     過去にNHK放送文化研究所が行った調査によれば、「日本人の好きな花」「日本人の好きな木」ともに桜が第1位となっており、2位のチューリップや梅を大きく離して桜が圧倒的な好感度を得ています。その開花時期が毎年、新聞各紙やテレビニュースで大きく報じられるなど、まさに国民的な花であり木であると言えます。
     さらに、春を告げる桜は古くから農の営みとともにあったことからも、新しい村との関係を想起することができます。暦などがないはるかな昔、桜の花が咲くのを見て耕したり田植えの時期を判断するなど、桜が季節の目印とされ、日本では大切な作物を作るための生きたサインとして用いられていたそうです。
     また、同様に桜の花見も農民が豊作を祈願して宴を開いたのが始まりだとも言われており、古くから桜は日本人の暮らしのそばにあり、それが現在の日本人の桜好きにもつながっているのではないでしょうか。
     しかし、ご指摘いただきましたとおり、新しい村に隣接する山崎山は埼玉県からトラスト地の指定も受けている貴重な雑木林であり、そこには多様な動植物が生息しています。そのため、トラスト地との隣接は避けて植栽する、また、植える桜の品種にも配慮するなど、山崎山を守る工夫をしてまいります。
     ぜひ、町の内外から老若男女全ての方に訪れてもらえる、そしてみんなに喜んでもらえるよう新しい村を整えてまいりますので、何卒ご理解を賜りたいと存じます。

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