宮代町人権教育推進協議会第1回研修会を開催しました

6月27日（木）町立図書館において、宮代町人権教育推進協議会第1回研修会を開催しました。

29名の委員の皆様にご出席いただき、ヤングケアラーを題材とした人権啓発ドラマ「夕焼け」を視聴しました。

人々が互いを気にかけ、心と心を繋げていくことが、ケアラーおよびその家族の抱える問題解決の糸口となる様子を描いた作品ですが、ご視聴いただいた皆様からはご好評の声を頂きました。

町教育委員会では、人権啓発の一助とすべく、多くの啓発映像を所有しております。学校や団体等において人権啓発映像の視聴を検討される際には、生涯学習・スポーツ振興担当までお問い合わせください。

ヤングケアラーの問題点は「本来は大人が担うと想定される、家事や家族の世話などを日常的に行うことにより、子どもらしく生きる権利が侵害されてしまう」というものです。高齢化や共働き世帯の増加等を背景として社会問題となりつつあり、子どもの心身の健やかな発達への悪影響も懸念されています。

しかし、ヤングケアラーは家庭内のデリケートな問題であり、また本人も自覚しにくいため、表面化しづらい性質を持っています。

そこで活躍するのが、地域の皆様です。皆様ひとりひとりがヤングケアラーに気付き、気にかけ、寄り添ってあげてください。そのような些細な気遣いこそが、ヤングケアラーにとって一番の手助けになるはずです。

ケアは他人事ではありません。誰もがケアする側になる可能性があるし、ケアされる側になる可能性もあります。

ヤングケアラーの問題に限らず、今一度、改めて種々の人権問題について考えてみていただければ幸いです。