【メイドインみやしろアドバイザー賞】受賞者インタビュー
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メイドインみやしろ推奨品アドバイザー賞受賞者インタビュー
「メイドインみやしろ推奨品制度」は、宮代町の豊かな自然や、育まれてきた文化や歴史、優れた技術などから生まれた「宮代町でしか味わえない」、「宮代町でしか手に入らない」逸品を認定する制度です。
年に一度行われる『メイドインみやしろ推奨品審査会』では、認定された商品の中から「推奨品アドバイザー」が特にオススメしたい商品を専門的な立場から選びました。
今回は、アドバイザー賞を受賞した事業者の皆様にお話を伺いました。

食部門

【金賞】農工房奈味「塩あんびん」
●塩あんびんを作り始めたきっかけはなんですか?
その昔、宮代町周辺農家では、塩味のあんこが入った大福が食べられていました。砂糖が簡単に手に入らなかったころ、代わりに塩を使ったあんびん餅をつくったのがはじまりだそうです。父がその伝統を残したいと思い作り始め、その手伝いを始めたのがきっかけです。
●商品へのこだわりはありますか?
父から受け継いできた昔と変わらない味を作ることは難しいですが、塩や水にこだわり、より良いものを提供できるようにしています。
もち米の中には黄色っぽい色をしたものもありますが、真っ白な見た目を大切にしています。
●おすすめの食べ方はありますか?
トースターで焼いてから砂糖醤油で食べると絶品です!
マヨネーズと七味を付けると、ビールのおつまみにもなります。
塩あんびんは冷凍保存もできるので、アレンジしながらお試しください。
●「塩あんびん」について今後の展望はありますか?
お年寄りのリピーターが多いので、今後は若者にも食べてもらえうるようなアレンジ方法を皆さんから募集していきたいです。周りから意見をもらい、「○○さんが考えました」のようなアレンジメニューを商品につけて販売したいと考えています。
●読者の皆さまへ一言お願いします。
砂糖が簡単に手に入らなかったころ、代わりに塩を使ったあんびんをお嫁さんに持たせたのがはじまりです。初めて塩あんびんを食べるとしょっぱさにびっくりしますが、一度食べてみてほしいです。

【銀賞】ドイツパンのお店 アムフルス「ハナマンテンブロート」

●ハナマンテンブロートを作ったきっかけはなんですか?
埼玉県主催の「Made in SAITAMAコンテスト」に出品するため、埼玉県産小麦「ハナマンテン」を使ったドイツパンを作ってみようかなという軽い気持ちで製造しました。
コンテスト出品後コロナが流行し、ドイツからオーガニックライ麦・小麦が入ってこなくなってしまいました。
今まで当たり前のように手に入っていた物が、手に入らない世の中になってしまうなんて思ってもいなかったので、当初は焦りました。
ハナマンテンブロートは、地元埼玉県産の小麦を使用しているので、仕入れの面で安心して製造できます。
ハナマンテンブロートをきっかけに、埼玉県産のものを使った商品も増えてきました。ゆくゆくは地元の食材をもっと使って、商品を作って行けたらいいなと思っています。
●ハナマンテンブロートはどんなこだわりを持って作りましたか?
ハナマンテンブロートの試作は本当に悩みました。
ドイツパンの作り方は、ライ麦をどのくらい入れるか、そのうち何%をサワー種(だね)にするのかを考えます。
サワー種とはライ麦に水を入れて練ることでできる「パン酵母」です。酢酸菌、乳酸菌、酵母菌でできていて、ドイツパンの特徴である酸味はこのサワー種の酢酸菌が元になっています。
ハナマンテンの特徴は「もっちり」した食感です。サワー種を多く入れすぎるとハナマンテンの良さが消えてしまう。でも、ドイツパンらしさも出したい!!と試作を重ねました。
思い切ってライ麦とハナマンテン両方をサワー種にして、2キロで仕込むうちの1キロ(50%)をサワー種にしたところ、納得のいく商品になりました。
●ハナマンテンブロートはどんな人に人気があるのですか?
男女問わず幅広い年齢層の方が購入してくださる商品です。
健康に気を遣う方に評判がよく、特に子どもをもつご家庭に人気で、離乳食が始まった子も食べています。
先日は焼きあがるのを15分待って、フルサイズを3つ買っていかれる方もいました。
●これからハナマンテンブロートという商品を使ってやってみたいことはありますか?
宮代町の方にも、ドイツパンの魅力をもっと知って欲しいので、ハナマンテンブロートを使ったアレンジレシピを町民の皆様で出し合うコンテストなども開催できたらな~と考えています。
ハナマンテンブロートを使用した「一升パン」は1歳のお誕生日のお祝いとしても人気です。ドイツパンでみんなが笑顔になれるような企画をしてみたいです。
●読者の皆さまへ一言お願いします。
ドイツパンの特徴は、砂糖や油脂が含まれないことです。シンプルに食事と一緒にお召し上がりいただけるので、どんな料理にも合わせられます。ぜひ一度お試しください。

【銅賞】シマムラ園芸「農家の切り餅セット」


●玄米餅をはじめたきっかけはなんですか?
親戚の方に農家のお餅の販売をオススメされたのがきっかけで、言われたとおりにとりあえずやってみました。
始めは切るとぼそぼそしていましたが、10年前から研究をはじめ、最近になってようやく今のプチプチ食感にたどり着きました。
玄米のプチプチ食感の秘訣はお餅をつく時間にあったんですね。
認知度も低かったけど、最近口コミなどでも広がり、リピーターが増えて人気になってきました。
●商品のこだわりはありますか?
特別栽培米を100%使用しています。
手作りにこだわり、お餅を切る手は豆だらけですが、お餅の文化を継承していきたいと思っています。
主婦目線も取り入れながら、袋の詰め方にもこだわっています。
断面を見せたり、あえて本来なら使用しない端っこも入れてみたり・・・
無添加なので本来賞味期限は短いですが、パック詰めを工夫をして賞味期限を延ばし、食品ロスを出さないようにしています。
玄米餅は冷凍保存も出来ますよ!
●オススメのアレンジ方法はありますか?
玄米餅はチーズに合うので、ピザの生地に使ったり、オニオングラタンスープに玄米餅を入れてチーズでこんがり焼くと、とても美味しく召し上がれます。スティック状に切ったお餅を焼いたあと、きな粉とはちみつをかけて食べるのがおすすめです。
切り餅はおしるこや餅巾着にどうぞ。
●玄米餅と切り餅はどっちが人気ですか?
玄米餅です。根強いファンがいます。切り餅は「寒い日に食べたい」と買ってくれる人がいます。
●農家の切り餅セットについて、今後の展望はありますか?
お餅だけではなく、調味料にもこだわりをもっていきたいと考えています。玄米餅を使ったあられを作りたいと思います。原料を大切にして、美味しいと思えるものを作っていきたいです。
●読者の皆さまへ一言お願いします。
安いお餅が売られている中、選んでくれている皆様ありがとうございます。これからも素材と製法にこだわり、素朴で優しい味の商品を今後も丁寧に作っていきたいです。

モノ部門

【金賞】社会福祉作業所 ひまわりの家「さをり織りショール」

●なぜさをり織りを始めたのでしょうか?
さをり織りは開所当初からなので、30年くらいやっています。
城(ジョウ)みさをさんという人が始めたと言われていて、「障がいのある人もそうじゃない人も感性のままに織りを楽しむ」ということで始まりました。
開所当初からさをり織り班で頑張っている大ベテランさんもいます。
●商品についてどのようなこだわりがありますか?
ショールのように緩く織りあげる作品は、力加減が大変難しく、技術と経験が必要ですが、障がいを持っていても、織り手が「良い作品を作る!」というプライドを持って、ひとつひとつ丁寧に仕上げています。
●さをり織りはいろいろな色が織り込まれていますが、デザインや色はどのように決めているのですか?
注文があったときは相手の方をイメージしたり、注文の方のご希望を聞いて色やデザインを決めています。
さをり織りは、ものすごく集中力を要する作業です。作業所の利用者さんが日々頑張って織り上げているので大量生産は難しいですが、ひとつひとつ大事に作り上げています。
●購入される方はどんな人が多いですか?
注文してくださる方は女性の方が多いです。商品は社会福祉協議会(すてっぷみやしろ)の商品コーナーで販売しています。
そこの商品を見て、ひまわりの家に直接注文する方もいます。
利用者さんへのお言葉などもいただいており、大変励みになっています。
●さをり織りは体験できるのでしょうか?
笠原小学校内の「陽だまりサロン」でやっています。
ひまわりの家も「西原自然の森フェスタ」で、コースターのさをり織り体験を行っています。
すぐにいっぱいになってしまうくらい人気なので、常時できると良いなと思っています。
●読者の皆さまへ一言お願いします。
ひまわりの家のさをり織りは、他作業所さんへも教えたりしながら障害のある方々のできる仕事を増やしてきました。
失敗なども重ねながら少しずつ腕をみがき、できた商品は利用者さんの努力の結晶です。織り手の個性や感性を、差異として織り込む「さをり織り」の作品は、世界のどこにもない一点ものです。ショール以外にもL字ポーチや携帯ポシェットもありますので、ぜひご覧いただきたいです。今後も変わらず頑張って作ります。応援して下さーい!

受賞者のお店情報
■農工房 奈味(のうこうぼう なみ)
新しい村で土日のみ販売しています(7月・8月除く)
住所:宮代町姫宮206
連絡先 電話:0480-34-6152
営業時間:「新しい村 森の市場結」の営業時間内でお買い求めください(9時30分~17時)
定休日:毎週月曜日(祝日を除く)
駐車場:あり(新しい村の駐車場をご利用ください)
ホームページ:https://www.kuraso-miyashiro.com/local_information/514/(別ウインドウで開く)
■ドイツパンのお店 アムフルス
住所:宮代町川端3-7-6
連絡先:電話:0480-44-9362
営業時間:平日 9時~17時
土・日・祝 8時~17時
定休日:月曜日・火曜日 ※月曜祝日は、定休日。
駐車場:あり
ホームページ:https://amfluss.qwc.jp(別ウインドウで開く)
インスタグラム:https://www.instagram.com/amfluss.amfluss/(別ウインドウで開く)
Facebook:https://www.facebook.com/amfluss/(別ウインドウで開く)
■シマムラ園芸
新しい村でのみ販売しています(11月~3月)
住所:宮代町川端3-12-20
連絡先 電話:0480-34-5303
営業時間:「新しい村 森の市場結」の営業時間内でお買い求めください(9時30分~17時)
定休日:毎週月曜日(祝日を除く)
駐車場:あり(新しい村の駐車場をご利用ください)
■宮代町社会福祉協議会 宮代 ひまわりの家
住所:宮代町西原278
連絡先 電話:0480-32-5589
営業時間:平日 8時30分~17時15分
定休日:土・日・祝
駐車場:あり
ホームページ:https://syakyou.org/service/workplace(別ウインドウで開く)
インスタグラム:https://www.instagram.com/himawari_no_ie/?hl=ja(別ウインドウで開く)
※進修館の2階ロビー「ぶどうの樹」でも、さをり織り商品を取り扱っています。

町が自信をもっておススメします!『メイドインみやしろ推奨品』
令和5年度のメイドインみやしろ推奨品です。
お問い合わせ
宮代町役場産業観光課商工観光担当
電話: 0480-34-1111(代表)内線264、265(2階14番窓口)
ファックス: 0480-34-1093
電話番号のかけ間違いにご注意ください!