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あしあと

    平成15年度マーケット委員会最終報告5

    • [初版公開日:]
    • [更新日:]
    • ID:1046

    4.委員からのメッセージ

    農の文化とはこんなにすばらしい事なんだと実感しています。近在の歴史をひもときながらの生涯学習に生きがいを感じています。人生の山坂越えたお互いの共有財産、友人との会話もはずみます。21世紀は一人ひとりが幸せをつかめる時代と聞いています。秋の国体をどんな自分で迎えようかと各々で思索中です。
    小山美知


    都会から宮代町民となり、個人的にもっと町のあり方を知りたいと考え、特に農について知りたいと思いました。
    マーケット委員会に参加し、自分なりの思いと、この地でなければとの思い、できること、やれること、やらなければと、それぞれの感性で進めてきました。農業の生き生きとした姿、頑張っている姿を知り、本当にうれしく思います。「新しい村」での販売を通し、土いじりのできる広さのない人など、(農地を借りる前提)のちょっぴり遊び心…畑の畝売りなど体験ができる買い方もおもしろいのではないでしょうか。他にメイドイン宮代の材料での料理コンテスト、農家体験スクール、障害者用農園(プランター)の生かし方、美しい田園景観を残し、誇れる宮代らしさであり続けたいと思います。
    マーケット委員として6年間、農政職員のご指導の元と鈴木委員長を始め、委員の皆さんとご一緒できましたことに感謝申し上げると共に、これからも「新しい村」がますます発展し、消費者の一人として良きアドバイスをしていけたらと思います。
    戸室美代子


    農業近代化の掛け声のもとにどれほどの自然が失われたか、どれほどの生物が絶滅していったか。小さな命故に誰も目に止めず、気にもしない間にメダカもホタルもタナゴも、畦に咲く花もいつの頃からかめっきり数を減らし、“絶滅危惧種”と呼ばれる“種”が増えています。しかし、考えてみるとこの国(この町も)の最大の“絶滅危惧種”は農民なのではないでしょうか。
    この危機を解決するには、2世帯3世代が食べていける収入を得られる農業へ転換し、、後継者を確保することが今日の急務です。田畑を守っているのは70歳(耕作者の平均年齢)を超えた高齢者になっているからです。彼らがいなくなったら田畑はもちろん、屋敷も屋敷林も消滅し、「自然が残された」「美しい景観のある」「住みよい環境の」宮代町はなくなってしまうからです。残された時間は10年以下。町を挙げて収益性の高い農業の芽を模索し育て、意欲ある農家に拡大、定着させることが最も有効でしょう。
    全国的にサクセス事例を探り、その情報を農家に紹介し、一緒に方向を模索し、意欲をかきたてることもマーケット委員としての役目と思っています。
    鶴見城二


    平成7年11月、町長の私的諮問機関「みやしろ21世紀プラン策定委員会」から「21の提言」が提出された。その第1番目に「宮代町は小さくてもラブリーな町でありたい。急激な人口増も周辺市町との合併も考えなくていい」という提言があった。
    この提言は、今も宮代町住民が抱く率直な願いだと思う。もし、合併がこのまま成立しても、この町を愛する心はいつまでも失ってはならないと思う。
    それにしても、このまま合併が成立してもこの町の歴史と伝統と夢を次世代に引継ぐ術はないものだろうか?と考える。
    新市は、合併後も各地域の歴史と伝統と夢を尊重する義務があるのではないだろうか?
    そして、各地域の特色を新市に活かすことが、新たな魅力を備えた新市の創造につながるのではないだろうか?
    宮代町の場合は、「農まち特区」として「農まち理念」を残すのはどうだろうなどと夢想してみるのだが・・・
    田村虔一


    わが国の食料自給率は40%(平成14年度カロリーベース)まで落ち込んでいます。
    人の生命をつなぐ食料の自給率低下は、国力低下をも意味するものであり、国家的事業としてその改善を図っていかなければ成らない重要課題であるにもかかわらず、現在の農業政策では農家の窮状を救うには不充分と言わざるを得ません。
    国策に依存できなければ、コミュニティーとしてでき得る範囲でアシストして行き、町内に広がる農を中心とした恵まれた自然環境を維持して行かなければ成らないのではないでしょうか。
    その為に我々ができる事は何でしょう。例えば

    • 農家支援援
       農隊を一時的活動に留めず恒久的活動ができるよう組織強化を図っていく
    • 後継者対策
       ルーキー塾の塾生増員を図るため、システム全体を見直し魅力ある充実した塾に育成していく
    • 休耕地利用
       休耕田や耕作放棄地を家庭菜園・市民農園などとして利用し、農作業の体験を通じ農業への理解を深めると共に収穫の喜びを享受する、あるいは町民はもとより町外からも協賛者を誘致しビオトープとして活用する
    • 流通システム
       “メイド・イン宮代”を“市民権”が得られるまでに醸成し“地産地消”を基本理念に町内流通機構を整備し、まち全体の経済を活性化していく

    等々の施策を条例・規則等で制度化し、宮代の自然環境を守りつつ農地の高度利用を推し進め、極力自給自足できるまちづくりを目指していきたいと願うものです。
    長谷部守


    「(有)新しい村」は発足以来、町内のコメ生産農家をさまざまな形で支援することを目的とし、育苗施設を持ち、援農隊を応援し、労働力不足の農家のために代理耕作を請け負う体制を作るなど、着実に力をつけてきたことをこの委員会の中で知った。もしこのような取り組みがなかったなら、宮代町の自然はもっと急速に荒廃した可能性があったことも…。
    今でも、小規模開発による宅地化や「水田の改良」と称する田んぼ離れが着実に進行している。このまま成り行きにまかせていけば、田んぼが姿を消してしまうことが、早晩、おおい難い現実となって迫ってくるに違いない。労働力消滅による「放置農地化」は農家だけの力ではどうにもならない所まできていることは誰の目にも明らかだが、この現実を直視し、「(有)新しい村」が、町で借り上げた遊休農地を直接経営できるだけの力を一日も早く身につけるよう尽力し、次の世代に備える体制を固めることを期待し続けたい。
    長谷川豊


    第1期のマーケット委員会から参加してきました。縁あって、遠く離れた地からこの宮代の住人となり、町に根を下ろすべく、いろいろな活動に参加し始めた頃からです。おかげで、町についても、農と人とのかかわりについても、いろいろと勉強することができました。新しい村の開設についても、さまざまな意見を取り入れていただく機会を得ました。こうした活動を経て、町とのかかわりがますます深まっていったような気がします。合併しても「宮代らしさ」を失わずに発展していけることを願っています。マーケット委員会のこれまでの活動が、「宮代らしさ」を支えるものであってくれれば嬉しいと思います。今後も何らかの形で「宮代」にかかわっていけることを希望しています。
    町田以津子


    わが町、宮代で「農」のあるまちづくりを手がけて15年、その間にアンテナショップ結ができ、さらに森の市場結ができるという具合に、着々と生産者の方々の販路が展開されてまいりました。
    今、日本中はもとより、世界中の消費者が生産者が狂牛病、鳥インフルエンザ等々の食物に対しての安全性のニュースが報じられる度に、神経質になり、生産地、生産国に注意を払う度合いが高まっています。そのような中で、新鮮、安全を目指し続けている森の市場の存在は、これからより大きな期待を持たれるところだと思います。マスコミの間でも、地産地消が叫ばれ、各地域の良質の産物を産地で消費する動きが改めて注目されている今、森の市場結のこれからの動きを見守ると同時に、生産者の方々の丹精込めて育てた産物が結を利用する方々の健康を支えているという意識でこれからもますます胸を張って出荷されることを願っています。
    西山禮子


    農業高校の教員として30数年仕事をしてきた私は、かねてから、「農業教育をまちづくりに生かしたい」という夢を心の中に抱いておりました。そんな私が、「マーケット委員会に参加してほしい」というお話を町からいただいたのは平成10年のことでした。以来6年間、第1期から第3期という長い期間を委員長として今日まで務めてまいりました。
    委員長とはいえ、まちづくりとはどんなものかをよく知らなかった私にとっては、毎日が勉強でした。まずは宮代町が作った「農」のあるまちづくり基本計画や「農」のあるまちづくり白書等の資料を読むところから始め、「まちづくり」や「グリーンツーリズム」に関する資料を集めて勉強し、各地の農業公園や農産物直売所、各県のふるさと物産館といった現場にも足を運んでまいりました。また、委員会にコーディネーターとして参加していただいた「あしコミュニティ研究所」の浦野秀一氏をはじめとして、「玄」代表取締役政所利子氏、株式会社総合市場研究所 代表取締役渡辺均氏、株式会社 ジー・エム・アイ代表取締役中川悦郎氏からもたくさんのご協力をいただきました。この他にも委員の中の各種専門家の方々からも貴重なご意見やご協力をいただき、ここまで来ることができたことを大変感謝しております。
    私事になりますが、平成11年から自宅の新築を考えていた私は、宮代町以外の市や町への移転も考えておりました。しかし、まちづくりに係わる仕事をしていくなかで、宮代の景観や住み心地の良さを感じ、また、近隣の方々との温かい交流もあり、この町に住み続けることに決めました。
    今後、「農」のあるまちづくりの理念や哲学がどのように引き継がれていくのか、地域の人々が「住んでいてよかった」と思えるまちに成長できるのか、そして、マーケット委員会の成果がどのように実を結ぶのか、私も見守っていきたいと思っています。
    鈴木喬文

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