ページの先頭です

共通メニューなどをスキップして本文へ

あしあと

    目録伝授、天の岩戸、渡し場

    • [初版公開日:]
    • [更新日:]
    • ID:2573

    目録伝授

    写真

    長袴に大小の太刀を腰に差した厚がっそう(総髪)の師匠が、弟子の若者に目録を受けている絵である。江戸時代武家の子は12歳頃から太刀、弓、馬などの厳しい武芸の稽古が始まる。また、江戸時代の終わり頃になると庶民の間でも剣術の道場などへ通い習うものが増え、著明な武道家も輩出している。
    この絵馬は、そうした武芸の免許皆伝に達した弟子に目録を伝授している様子を画いたものと思われる。(表No.20)

    天の岩戸

    写真

    天照大神が弟のスサノウノミコトの暴状を怒って、天の岩戸にこもってしまった。このため世の中が真暗やみとなってしまって諸々の禍が生じた。困り果てた神々は岩戸の前に集まって、にぎやかに音楽を奏でそれに合わせてアメノウズメノミコトが戸を開き、世の中が再び明るくなったという神話に基づいて描かれたもの。また、2羽の鶏がいるが、外国から伝わって来たという長鳴鶏である。
    多く神楽連中が奉納した題材と言われており、当社には神楽殿があることからそうした関係によって奉納されたものと思われる。(表No.9)

    渡し場

    写真

    江戸時代初期、江戸を中心として諸大名の参勤交代等のため五街道が整備され宿駅が設けられた。しかし、幕府は軍事上の理由から安倍川、大井川など大きな河川には橋を掛けず、人々は歩いて渡ったり、乗り物に乗ったりして川を渡らなければならなかった。
    この絵馬は東海道の大井川の渡しを描いたもので、川ごえ人足に担がれるなどして川を渡る人々の様子が描かれている。手前に相撲取りと思われる大がらな男を輦台に乗せ12人余りで担いでおり、また遠くには大名行列の姿も見える。この絵馬は、あの有名な安藤広重が描いた行書版東海道五十三次の金谷宿の浮世絵を模写したものである。絵馬を模写した浮世絵は多数確認されているが浮世絵を模写した絵馬は非常に珍しい。(表No.4)

    お問い合わせ

    宮代町役場教育推進課文化財保護担当(郷土資料館)

    電話: 0480-34-8882

    ファックス: 0480-32-5601

    電話番号のかけ間違いにご注意ください!

    お問い合わせフォーム