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あしあと

    疑問?質問?町立小中学校の適正配置

    • [初版公開日:]
    • [更新日:]
    • ID:1274

    Q1 どうして、小中学校の再編が必要なのですか?

    国全体で人口減少が進み、特に年少者人口の減少が著しくなっています(少子化)。義務教育である小中学校では、勉強だけでなく多くの友達や先生との関わりを通して、社会性を培う場ですが、小規模校化によりそのための活動や行事の運営がむずかしくなっています。特に中学校では、全教科専任の先生を確保できないことや、部活動の種類が少ない、チーム編成が困難、などの影響も出始めています。
    そこで、小中学校の規模を一定以上にする必要があると考えました。

    宮代町人口の推移のグラフ

    宮代町人口の推移(昭和45年-平成27年)

    現在の小中学生の数は最も多かった頃の半分以下にまで減少しています。

    Q2 子供(児童生徒)の数が減ると、具体的に何が問題なのですか?

    文部科学省がまとめた「手引き(平成27年1月)」では次のよう事が課題として挙げられています。

    • クラス替えが全部又は一部の学年でできない
    • クラス同士が切磋琢磨する教育活動ができない
    • 教員の加配なしには、習熟度別指導などクラスの枠を超えた多様な指導形態がとりにくい
    • クラブ活動や部活動の種類が限定される(チーム編成が困難になったりする)
    • 運動会・文化祭・遠足・修学旅行等の集団活動の実施に制約が生じる
    • 行事の教育効果が下がる
    • 男女比の偏りが生じやすい
    • 上級生・下級生間のコミュニケーションが少なくなる、学習や進路選択の模範となる先輩の数が少なくなる
    • 体育科の球技や音楽科の合唱・合奏のような集団学習の実施に制約が生じる
    • 班活動やグループ分けに制約が生じる
    • 協働的な学習で取り上げる課題に制約が生じる
    • 教科等が得意な子供の考えにクラス全体が引っ張られがちとなる
    • 生徒指導上課題がある子供の問題行動にクラス全体が大きく影響を受ける
    • 児童生徒から多様な発言が引き出しにくく、授業展開に制約が生じる
    • 教員と児童生徒との心理的な距離が近くなりすぎる

    宮代町においても同様の課題が確認されています(校長インタビュー、意識調査等)。

    Q3 「少人数」の方が子供達をきめ細やかに見られて良いのではないでしょうか?

    一人の先生が受け持つ子供の数は少ない方が目が行き届きやすいという点は少人数の利点のひとつです。
    しかし、著しい少人数化は子どもたちが「さまざまな体験を通して学ぶ」という機会を少なくしているのも事実です。
    あくまで程度ですが、小中学校にも「適正規模」があると考えられます。

    Q4 人口を増やすための努力をすべきではないてすか?

    人口のグラフ

    定住人口促進策のひとつとして実施している道仏土地区画整理事業により、近年の町人口は増加しています。こうしたハード事業には相応の先行投資と期間が必要であるため、町ではハードだけに頼らないさまざまな人口誘引策にも取組んでいます(第4次宮代町総合計画他)。
    こうした諸条件も加味して将来人口の推計を行いましたが、今後、宮代町だけ継続的な人口増加に転じるとは考え難いのが現状です。

    Q5 「基本方針」に示された「学校規模」の根拠を教えてください。

    町審議会答申や国基準に定める「1校あたり12~18学級」に照らして以下により設定しました。

    小学校 1学年2~3学級

    • 6年間を通してクラス替えによりたくさんの仲間との交流機会を持てるよう「複数学級」。
    • 防犯をはじめ、さまざまな活動と地域の連携が図れること。
    • 「徒歩」での通学が前提となることから、通学距離を考慮した配置。

    中学校 1学年4~6学級

    • 小学校同様、クラス替えのできる「複数学級」
    • 「教科担当制」であるため、全教科の担当教員が配されており、かつ主要五教科、保健体育には複数の教員配置が行えること。
    • 部活動や学校行事の多様化、専門化に対応できる学校規模(生徒数・教員数)の確保。
    • 教育環境として、教材、備品の高度化にも予算の重点化を図ることを視野に入れる。

    Q6 今のままで、各校を建替えてください。

    学校には、規模の大小に関わらず備えなければならない設備や備品があります。従って、小規模校でも1校あたりの建設費や整備費は多大にかかります。再編により学校数を見直すことで、学びに適した児童生徒数の確保と合せて、集中投資による学校環境・機能の向上にも努められると考えました。

    2つの機能向上を目指します

    1. 学校としての機能向上
      ・エアコン
      ・衛生面(トイレなど)
      ・ICT(パソコン、タブレット)環境 など
    2. 地域と連携する機能
      ・地域コミュニティ施設
      ・生涯学習施設
      ・学童保育 など

    Q7 どこの学校がなくなるのですか?

    「基本方針」は、将来の児童生徒数に応じた学校の数を表したものです。どこをなくすか残すかというものではありません
    今後は、この方針に従い「通学条件」「財政面」「地域性」などの諸条件に基づき、具体的な計画として整理していきます。
    なお、こうした過程では説明会など地域の皆さんとともに、「どのような形が将来の宮代町の子どもたちの教育環境として最良か」考えていきたいと思います。

    Q8 各校の歴史や伝統がなくなってもいいのでしょうか。

    各小中学校にはそれぞれ開校以来の歴史、伝統が受け継がれています。その伝統は開校以来ずっと不変か、と言うと、やはりその時代、その時代の出来事や時代背景による変遷を経て今日に至ったものだと思います。仮に統廃合となった場合でも、こうして「良き伝統」は継承していくべきですし、先進事例からもそれが可能であると考えています。新たな学校ができれば、「古き良き伝統」をベースに、さらに「新しい伝統」が創られるのではないでしょうか。

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