道仏1区自主防災会で防災研修会が開催されました

7月12日（日）に道仏1区自主防災会で防災シミュレーションゲーム「クロスロード」が行われました。クロスロードは「分かれ道」という意味で、災害時に選択の困難な問題に直面したとき、「自分はどのように判断するか」、「他の人はどのように判断したのか」を学習するゲームです。参加者は「Yes」か「No」のカードを持ち、提起された問題を自分なりに考えてカードを選択し、なぜそのような判断をしたのかお互いに確認します。このゲームの最大の特徴は、提起される問題は、阪神・淡路大震災のとき神戸市職員が実際に迫られた難しい判断状況を基に作成されており、その問題に対して自分とは異なる意見や価値観の存在が確認できることです。
今回のテーマは、「避難所に避難しなければならない、しかし、家族同然の飼い犬がいる。一緒に連れていく（Yes）か、置いていく（No）か。」、「会社にいるとき大きな地震がきた。職場が混乱しているうえ、家族とも連絡がとれない。職場・仕事を優先する（Yes）か、家族の安否を確認したいので帰宅する（No）か。」で、どちらの問題も判断するのがとても困難です。
参加した方からは、「立場が違うと答えも変わってくるので正解なんて無いと思う。そういうことが事前に分かっていればトラブルも回避できる。」、「飼い犬が家族同然なのはわかる。しかし私は犬が恐いので、避難所に連れて来られては困る。だからみんなでルールを作ることが必要だと思う。」、「自分と異なる考えに直面したとき、果たして判断できるか心配になった。でもこうしたゲームでお互いを理解し合えるのは良いことだと思った。」などの意見が出され、大変有意義な研修となりました。